大阪府吹田市|女性のゆらぎと原因のはっきりしない不調に向き合う鍼灸院

TREATMENT

施術について

研究結果、安全性、お一人おひとりの体調と希望を合わせ、なぜこの施術を選ぶのかを説明できる形で進めます。

落ち着いた個室で穏やかな鍼灸施術を受ける女性

根拠のある施術

「なんとなく効きそう」だけで、
施術を決めません。

根拠に基づく実践とは、論文に書かれた方法を全員に同じように当てはめることではありません。現在得られる研究結果、施術者としての経験と判断、そしてご本人の希望や生活上の事情を合わせて考えることです。

当院では、症状の経過、医療機関で確認したこと、服薬内容、日常生活で困っていることを整理します。そのうえで研究の対象や限界を確認し、施術の目的、刺激量、振り返る項目を共有します。

  • 安全を優先し、医療機関への相談が必要かを確認
  • お困りの内容に近い研究と、その限界を確認
  • 刺激の強さと施術部位を説明し、同意を確認
  • 毎回の経過を振り返り、続け方を見直す

根拠に基づく実践の考え方を確認する

当院の施術判断

論文・安全性・ご本人の希望を、
3つとも大切にします。

一つの考え方だけで決めず、施術前から振り返りまで同じ基準で考えます。

吹田タカシ院長が女性へ施術方針を資料で説明する様子
研究や身体の状態を確認しながら施術方針を説明するイメージ
3つの情報を、一つの施術方針へ

研究結果対象・比較・限界
安全性体調・服薬・経過
ご本人の希望刺激・生活・目的

説明できる施術方針目的・部位・刺激量・振り返り方を共有
どれか一つだけで決めず、3つの情報を合わせます。

1

研究の対象と近いか

症状名だけでなく、年齢、経過、比較された方法、評価項目まで確認します。対象が異なる研究を、そのまま当てはめません。

2

安全に行えるか

妊娠の可能性、服薬、発熱や感染症、出血しやすさ、これまでの鍼の経験などを確認し、必要に応じて医療機関への相談を優先します。

3

何を振り返るか

痛みだけでなく、眠れた時間、朝の動きやすさ、頭痛があった日数など、生活の中で確認できる項目を一緒に決めます。

施術内容の決め方

鍼をする前から、
施術は始まっています。

鍼を刺すこと自体を目的にせず、何に対して、どのような方法を選び、どう振り返るかを明確にします。

01

困りごとを整理する

症状の強さだけでなく、いつから、どの場面で困るか、体調の波、医療機関で確認したことを時間の流れに沿って整理します。

02

施術の目的を決める

「自律神経を整える」のような曖昧な言葉だけで終わらせず、眠り、痛み、動作、日中の過ごしやすさなど、確認できる目的へ置き換えます。

03

部位と刺激量を選ぶ

研究で用いられた方法を参考にしながら、身体の状態、鍼の経験、刺激への不安を踏まえて部位・本数・深さ・時間を調整します。強い刺激を我慢していただくことはありません。

04

経過から見直す

毎回同じ施術を繰り返すのではなく、施術後と日常生活の変化を確認します。変化が乏しい場合や別の確認が必要な場合は、方針の見直しや医療機関への相談をご提案します。

東洋医学的な身体の見方も施術を考える材料にしますが、その言葉だけで原因や結果を断定しません。分かっていること、推測の範囲、まだ分からないことを分けて説明します。

研究から分かること

症状によって、
根拠の確かさは異なります。

当院は、鍼灸に関する研究を「効く・効かない」の二択では読みません。研究人数、比較方法、結果の大きさ、ばらつき、限界を確認します。以下は施術を考える際に参照する代表的な研究です。

  1. VIEW 01対象誰を対象にした研究か。年齢、症状、経過は近いか。
  2. VIEW 02比較無治療、通常の医療、偽鍼など、何と比べた結果か。
  3. VIEW 03結果どの評価項目に、どの程度の差が示されたか。
  4. VIEW 04限界人数、偏り、ばらつき、ほかの方へ当てはめられる範囲。
個人データ・メタ解析|39試験・20,827人

慢性痛

非特異的な筋骨格系の痛み、変形性関節症、慢性頭痛、肩の痛みを対象にした解析では、鍼は偽鍼と無治療の両方より痛み・機能の評価で良い結果でした。

読み方:偽鍼との差は無治療との差より小さく、対象となった慢性痛以外へ同じ結果を広げることはできません。

Vickersらの研究を確認

系統的レビュー・メタ解析|73試験・5,533人

不眠

鍼を受けない場合や薬との比較で、睡眠に関する質問票の改善を示した研究がまとめられています。

読み方:研究の偏りや結果の不一致があり、根拠の確実性は「非常に低い〜低い」と評価されています。服薬の中止を目的とする根拠にはなりません。

Caoらの研究を確認

アンブレラレビュー|3レビュー+4試験

更年期に伴う血管運動症状

鍼を受けない場合との比較では、ほてり・発汗の頻度や強さ、生活の質に良い結果が報告されています。

読み方:偽鍼との比較では差が小さくなる、または明確でない結果があります。2023年の北米閉経学会声明でも、積極的に推奨できるほど十分で一貫した根拠とはされていません。

Befusらの研究を確認

ランダム化比較試験|80人

原因を説明しにくい身体症状

通常の医療へ鍼を追加した英国の研究では、26週時点で心身の良好さを示す指標に改善が報告されました。

読み方:小規模で偽鍼との比較ではありません。医療機関の利用回数や服薬数には群間差が確認されませんでした。

Patersonらの研究を確認

研究は、施術結果の保証書ではありません。

研究で平均的な差が示されても、お一人おひとりの反応は異なります。当院では、研究の存在だけで効果を断定せず、経過を一緒に振り返りながら施術を続けるか見直します。

施術の流れ

ご予約からお帰りまで

施術の考え方と研究の読み方をご確認いただいたあと、実際の流れを5つの場面でご案内します。

女性がスマートフォンから来院予約をする様子
STEP 01

ご予約

特に気になる症状や鍼の経験などを、差し支えない範囲でお知らせください。当日の流れや服装についてもご案内します。

吹田タカシ院長が女性の話を遮らずに伺うカウンセリングの様子
STEP 02

カウンセリング

これまでの経過、検査や服薬の内容、睡眠や食事、仕事や家事への影響を伺い、今困っていることを一緒に整理します。

吹田タカシ院長が女性の手首に触れて身体の状態を確認する様子
STEP 03

身体の状態を確認

必要に応じて姿勢や動き、触れたときの反応、脈やお腹の状態などを確認します。不安な確認方法は無理に行いません。

吹田タカシ院長が女性へ説明しながら穏やかに鍼灸を行う様子
STEP 04

説明・鍼灸施術

施術の目的、使用する部位、刺激の強さを説明します。同意を確認したうえで、少ない本数・穏やかな刺激から始めます。

鍼灸後に吹田タカシ院長と女性が身体の変化と過ごし方を振り返る様子
STEP 05

施術後の振り返り

施術前後の状態を確認し、当日の過ごし方をお伝えします。次回が必要な場合も、間隔を一方的に決めず相談します。

※画像は流れを分かりやすくお伝えするためのイメージです。

安全性について

起こり得る軽い反応出血、刺した部位の痛み、一時的な症状の強まりなど
まれな重大事象頻度は低くても、ゼロではありません
起こりやすさと重さを分けて説明し、安全確認につなげます。

2021年に公表された21件の前向き研究のメタ解析では、重大な有害事象はまれと報告されました。一方で、出血、刺した部位の痛み、一時的な症状の強まりなどの軽い反応は起こり得ます。研究ごとに有害事象の定義や調べ方が異なるため、数値には幅があります。

  • 一回限りの使い捨て鍼を使用します。
  • 手指衛生と施術部位の消毒を行い、使用済み鍼を適切に処理します。
  • 内出血、痛み、だるさ、気分不良など、起こり得る反応を説明します。
  • まれでも重い有害事象が起こり得ることを前提に、部位・深さ・体調を確認します。
  • 刺激に不安や違和感がある場合は、その場で中止・変更します。
重大な有害事象の推定値は、1万人あたり1.01人、施術100万回あたり7.98件でした。ただし研究間のばらつきが大きく、この数値が個人の安全を保証するものではありません。

施術前にお知らせください

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある
  • 血液を固まりにくくする薬などを服用している
  • 発熱、感染症、急な体調変化がある
  • 重い持病や治療中の病気がある
  • 鍼で気分が悪くなった経験がある

医療機関での確認を優先する場合

急な胸痛、呼吸困難、意識の異常、突然の激しい頭痛、高熱、進行する麻痺などがある場合は、鍼灸よりも医療機関での確認を優先してください。慢性的な症状でも、経過から検査が必要と考えられる場合は医療機関への相談をご提案します。

鍼灸施術は医師による判断や治療の代わりではありません。服薬を自己判断で中止・変更しないでください。

参考文献・確認資料

  1. Sackett DL. Evidence-based medicine. Semin Perinatol. 1997;21(1):3-5. PubMed
  2. Vickers AJ, et al. Acupuncture for Chronic Pain: Update of an Individual Patient Data Meta-Analysis. J Pain. 2018;19(5):455-474. PubMed
  3. Cao HJ, et al. Acupuncture for Primary Insomnia: An Updated Systematic Review of Randomized Controlled Trials. J Altern Complement Med. 2019;25(5):451-474. PubMed
  4. Befus D, et al. Management of Menopause Symptoms with Acupuncture: An Umbrella Systematic Review and Meta-Analysis. J Altern Complement Med. 2018;24(4):314-323. PubMed
  5. Paterson C, et al. Acupuncture for frequent attenders with medically unexplained symptoms: a randomised controlled trial. Br J Gen Pract. 2011;61(587):e295-e305. 原著
  6. Bäumler P, et al. Acupuncture-related adverse events: systematic review and meta-analyses of prospective clinical studies. BMJ Open. 2021;11:e045961. PubMed
  7. The North American Menopause Society. The 2023 nonhormone therapy position statement. Menopause. 2023;30(6):573-590. PubMed

最終確認日:2026年7月29日

初めての鍼でも

説明と同意を大切に、
無理なく進めます。

ご予約・ご相談